高い感度と安定性で信頼できるデータを提供、自動校正でラボ業務を効率化
高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-TQ RXシリーズ」を発売
島津製作所は5月29日にトリプル四重極型高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060RX」「LCMS-8050RX」「LCMS-8045RX」を国内外で発売します。「LCMS-TQ RXシリーズ」の3機種は当社製トリプル四重極(TQ)型の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)の基本性能を引き継ぎながら、さらに高い感度と安定性、簡便な操作性を実現しました。当社は本シリーズを医薬品・環境・食品分野の製造業や受託分析機関向けに販売します。
医薬品や環境、食品分野における規制が厳しくなり、「安定性の高い装置で正確なデータを得たい」という需要が高まっています。特に、高い感度と選択性を持つTQ型LC-MSの世界市場は年率8%以上の成長が見込まれており、活用される分野や目的は多様化しています。同市場の40%を占めるルーチン分析用途では、定められた手順通りに多数の試料を連続で測定するため、データの信頼性やダウンタイムの短さが重要です。高い基本性能に加えて、安定性や操作性を有する装置が求められています。
「LCMS-TQ RXシリーズ」は、イオン源を改良して、試料のイオン化をより安定させてデータの信頼性を高めました。測定前に装置状態を確認して装置校正(チューニング)を自動実行する機能や待機電力を最小化するエコロジーモードを搭載して、効率的かつ環境負荷の少ないラボ運用を実現します。当社は本シリーズを通じて、医薬品や食品の開発、環境検査のラボ業務を効率化して、ヘルスケア・グリーン領域をはじめとする研究開発の発展に貢献します。